着物を着て街にでるとなんだか世界が違ってみえます

私は海外に在住しているので、普段は着物など着る機会はほとんどないのですが、何か日本に関するイベントがあるようなときは、必ず着物を着て参加するようにしています。
着付けは家でしていくので、街を行くとき、地下鉄を待つとき、電車の中で、外国人にとって珍しい着物は、とても目立ち、お年を召した女性なんかは、綺麗ね、どこの国のお衣装なの、と話しかけてくださったり、若い方は写真撮っていいですか?と聞いてきたりします。

どこで買えるの、私もほしいわ、と仰る方もいらっしゃるのですが、そればかりはやはり、日本にいって購入して頂かないと、、と言わなければいけないのがいつも残念です。

と、思えば、僕は去年ジャパンに行って、君の来ているようなキモノを買ってきたよ、お土産屋さんでね!と誇らしげに写真を見せて下さるおじさまもいらっしゃいます。

世界的にも和装は人気が高く、和装の最上位にあたる着物が注目されるのは当然ですね。
和装特有の柄、配色が珍しく、お土産に購入する人が非常に多いです。
また、着物は伝統工芸品であり、失われつつある日本古来の技術に希少価値を見出して高く評価している節もあります。
日本人の着物離れが深刻になっている一方で「ジャパンシルク品質の着物」が海外の人気に火をつけているわけですね。
出典:着物高額買取専門店のおすすめランキング

このように海外で着物を着ると、ちょっと外出しただけでも様々なコミュニュケーションがとれてとても楽しいです。
現代では着物離れが進んで来ていて、自分では着付けられないしタンスの肥やしになっていると日本の友人も言っていました。
最近では着なくなってしまって着物もただ捨てるのではなくて専門の業者に買い取ってもらうと、レンタル用として使われたり、和柄の小物として再利用されるそうです。
いつまでも大事にされるってなんだか素敵ですね。

着物が似合う顔立ち、体型ということもよく言われていますが、日本人だったら、だいたいどなたでも、着物が似合うと思います。
顔立ちが、華やかで、派手な方だったら、華やかな柄の着物を選べばよいし、シックで、クールな印象の方だったら、紬の着物が似合うと思います。
紬の着物を粋に着こなすのもかっこいいですよね。
顔のパーツが、小さめで、全体的に、かわいらしい印象の方は、小紋柄の着物が似合うと思います。

着物のバリエーションはすごく多いですし、色も柄も多彩なので自分に似合う着物はきっと見つかると思います。
着物は色使いが多いので、着こなしの幅も広がって楽しいですよね。
柄と同色の帯締め、帯揚げを使用するのが基本的な着こなし方だと思いますが、柄の色が多いの、シンプルなもの。
自分の顔に合う色やその時の気分によって、帯締め、帯揚げの色を変えるだけで、同じ着物でも違った雰囲気になるのです。
小物の使い方も変えることによって、またいろいろな着こなしができるのです。

話は変わりますが、友人が茶道を習っているのですが、今は男性も茶道を習っている方が多いそうです。
年齢も、20代から40代と幅広い層の方がいらっしゃるそうです。
職種も様々な方が多くて、話をしていてとても楽しいみたいです。

そこでお友達になった、野菜づくりを仕事にしている方から新鮮でおいしい野菜を購入しているそうです。
茶道のお稽古は、ちょっとした異文化交流会または出会いの場になっているみたいです。
茶道のお稽古には着物が必要になりますが、友人は中古の着物で良い品をセレクトしているみたいです。
その友人と話しをしていた時に、大学時代の謝恩会でとても質の良い着物をすてきに着こなしていて、ひときわ目立っていた同級生の話が出ました。
彼女は顔のパーツは、大きめなのですが和風美人な雰囲気な人です。
私は、謝恩会の会場に行く途中に彼女を見かけて、あまりにも着物姿が素敵で、美しいので、素敵ですと声をかけてしまってことがありました。
友人も、同じように思っていたらしいです。

着物は、豪華で美しいです。
着物を上品に美しく着るとドレス姿はかすんでしまいますね。
余談になりますが、母いわく黒留袖は日本女性を一番美しくみせる着物なのだそうです。

成人式といえば着物。私も着物を着ました

私は成人式のときに着物を着ました。
その着物は私の母が成人のお祝いとして買ってくれました。
私は一度しか着ないものだからレンタルでも良いと言ったのですが、母はどうしても私に着物を買ってあげたかったみたいです。
とても嬉しかったです。

成人式のための着物を母と一緒に見に行きました。私はどんな色の着物がいいか、前から悩んでいましたが、私はグリーンの着物が着たいと思いました。
グリーン系の着物をいろいろ見てまわったら、私はエメラルドグリーンのラメの入った花柄の着物が気に入りました。
その着物に合わせて、帯なども決めました。

成人式当日、私はその着物を母に着付けしてもらいました。
母が買ってくれた着物で、自分の気に入った着物を成人式で着られることに誇りを感じました。
着物は洋服と違って、気持ちもしっかりとした気持ちになりました。
めったに着られるものではないので、たくさん写真を撮りました。
成人式で着た着物は今でも大切にとってあります。
着物はいいなぁと感じています。

着物を買うのも売るのも人との出会い

着物を通して得られることはたくさんあります。
それは、自分にとって着物が物としてではなく、思い出でもあり、人との出会いそのものでもあるからです。
呉服屋さんで働いて3カ月目のことでした。夏の浴衣の時期で、浴衣の売り上げを競い合っていたころです。
私にとって着物は売るという感覚ではなく、子供のころの着せ替え人形の感覚でした。
この服にはこのバッグ、今日は何を着ようかしらって、着物を売るときにもこの着物には、この下駄で、このかんざしというようにたくさんバリエーションがあります。
私よりも年代の若いお嬢さんが母親と一緒に浴衣を見にくると、まるで着せ替え人形を一緒にするような感覚で、浴衣を紹介するという感じでしたので、売らなければいけないという感覚はあまりなかったのです。
そのお嬢さんは、たくさん着付けをしたあと、やはりきめられないからまた来ますといって、次の日に母親と一緒に着てくれたことはとても嬉しい経験でした。

ですが、売上的なものを喜ぶというよりは、一緒に着物を楽しんでいるという気分だったのです。

日本の美しい文化、着物

昔2年間ヨーロッパに留学した後、日本に帰ったときにまず購入したものが着物です。
日本で生活しているときには気づかなかったのですが、日本を出て外国から日本という国を見つめたときに、日本の文化の美しさに心を打たれました。
日本人女性でありながら、お茶もお花もできず、着物も着れない自分が当時とても恥ずかしく、なんとかして着れるようになりたいと思い立ち、きもの屋さんで一セット見繕ってもらいました。

今まで全く着物を着たことがなかったということと、続くかどうかわからない、ということで全部一式で5万円もしない安い物でしたが、それでも初めて自分の着物を購入した、ということはとても誇らしいことでした。
それからその着物屋さんが主催する着付け教室に数回通い、まずは着物の広げ方、たたみ方などから始まり、肌襦袢の着方、帯の巻き方、などいろいろなことを教わりました。

私は当時そんなに大きい家に住んでいたわけではないので、部屋で着物を片付けるのも一苦労、しまう場所にも頭を悩ましましたが、それでも美しい着物との生活は楽しい物でした。
未だに着物は着ると窮屈な気がするし、道の真ん中ではだけてしまわないか心配ですが、いつかは着付けの先生がおっしゃっていたように、着物のほうが洋服よりラク、と思う日がくるのかしら、と思っています。

着物が気になる年齢になりました

若い時は、着物にはほとんど興味がなく、七五三や成人式の時くらいしか着る機会がありませんでした。
何かの行事の時に着るものという思いしか持っていなかったのですが、最近は妙に着物が気になり興味をを持つようになってきました。

きっかけは、電車内で見かけた同世代女性の着物姿でした。
手には風呂敷に包んだ道具のような物を持っていたので、何かのお稽古か何処かのお宅へ訪問する途中だったのかもしれません。
決してスタイルが良いという感じではないのですが、着物を着ているその姿が落ち着いた雰囲気で、とても素敵だったのです。
思わずジーッと見とれてしまいました。

私は若い時から華道を習っているので、着物姿の先生や生徒さんに出会うことは、結構あるのですが、今回のような気持ちが起きることは全くなかったので、自分でも不思議だったのですが、これはもしかしたら自分の年齢の影響なのかもしれない?と思いました。

普段の生活でも着物を着てみること。
これはもしかしたら、とても素敵で楽しいことなのかもしれないと思い始めました。
気持ちを凛として清々しくしてくれる、これから年を重ねていくことが楽しくなるファッションの一つだと、最近は着物の雑誌を見たり、呉服屋さんに足を運ぶようになりました。
あまり高価にならない程度の範囲でこれから楽しむことができたらいいなと思っています。

義母の和裁技術が途絶える

私の義母は高い和裁の技術をもっており、和装店から数十万円もするような晴れ着の仕立て依頼を受けていました。
晴れ着は、成人式や結婚式に着るものがほとんどで、義母はそれ用の部屋にこもって仕立て作業をしていました。
そのときはおだやかで静かな人が、人を寄せ付けないような厳しい顔をしていました。

「着る人の晴れやかな日を汚すことのないように、自分に出来る最高の仕立て上がりにしてあげる」というのが口癖でした。
今は認知症を発症し、和装店から「仕立て依頼が多いのに次の人がいない」と、嘆かれながら引退しました。
今の世の中、和服を着る人は少なくなり、ゆかたなどは吊るしでスパーでも買えるご時世です。

本物の日本はだんだんと、少なくなっていくのでしょうが、残念だけどそれでいいのかもしれません。
義母の裁縫道具や仕立て上がりの着物を吊るすハンガーは、もう使われることはないでしょうが、そのまま残っています。
それを見ても、義母の目は輝くことは望めません。
私も、ゆかたや正式の和服を仕立ててもらいましたが、着る機会もなくタンスで眠っています。
義母の技術を継承する者は子供を含め誰もいません。
義母の和裁技術は、途絶えます。